ページビューの合計

2012年12月30日日曜日

フィクスドナイフの製作6 ヒルト製作&ハンドルテーパー

ヒルトの幅をそろえました。
が、タング側の溝幅とヒルトの厚みがピッタリでない状態で作ってたので、合わせないといけない。本来であればヒルト側を削るのが正解だけれども、横着な性格が出てしまい…

 タング側の溝をちょちょいとwその結果、
 少し隙間が(^^;)どの程度の削り代、磨き代を残したらいいのかっていうのは結構悩むところです。みなさんどの段階でどこまで攻めてるんでしょうか。
 気を取り直してヒルトの穴あけ。ここでも失敗が…。穴あけ時にブレードが共振するのでバイスにタッチするくらいでクランプしたところエッジ部分が曲がってしまいました(汗)ブレードを仕上げる前にヒルトを作ってたほうがいいのかな。ただそうすると、タング研磨で板厚が減って隙間がでるのでは?とも。うーん…。
 またまた気を取り直してテーパー加工に取り掛かる。ハンドル全体にけがきを入れるのが思いのほか難しく、タングエンドにだけけがき。意外や意外、これで全く問題なくテーパー化できたのはうれしい誤算。
 一応、削っちゃいけないところにはテープでマーク。というか、ハンドル前方はほとんど削らなくてよかった。
 エンド側にかけてかなりざっくり削りこむ。その後ヤスリで粗成形。この時どうやってクランプしたらいいんだろうと考えたんだけれども、シックネスゲージを挟む等しなくても、とっても簡単な方法でしっかりクランプすることができた。写真が無いので…適当な時期に写真撮って公開します(^^;)
 ヤスリで粗成形を済ませたらこんな風に面を出す。ちなみに、ダイヤ砥石じゃなくても、大理石板にペーパーを貼っただけのモノでも問題なく面を出すことができた。どっちも遜色なし。










年末だなあ。
明日は更新はできなさそうです。
本年中は大変お世話になりました。
みなさん、良いお年をお迎えくださいm(_ _)m


3inドロップド 合計作業時間 24.5h
外形研削3h+1.5h
ブレード研削1.5h+8.0+2.0h
ヒルト製作2h+2h
ハンドルテーパー化3.5h


2012年12月29日土曜日

広島フォトブログ はじめました

 
          Nikon F3 Nikkor 50mm f2.0 パレードの日
 
広島フォトブログはじめました。
 
写真・カメラ系のネタはこっちで展開しようと思います。
「タイトル検討中」で展開してる内容は、リアル世界ではやっぱり芳しくない反応が多数です。
そんな業界にいるということもありますが…。

フォトブロのほうも、たまに覗いてやってもらえたらうれしいです(^^)
明日はナイフネタを書こうかな。ではでは

2012年12月27日木曜日

Olympus Pen S 3.5 の分解修理4最終回(重巻き上げのホントの原因)

第3回まででシャッターの洗浄をしました。が、それだけでは重巻き上げを解決するにはいたりませんでした…。今回はさらに巻き上げが重い原因を探っていきます。

 巻き上げノブを取り外します。ノブ中心のすり割りねじは逆ねじだった気がする。で、さらにその下にあるギアを外すと…。










こんな状態になる。
原因はこいつだ!あれ、













こいつだ!このS字カムが原因と思われる。













もう一度この写真にお出まし願う。S時カムが回転し、それに接するリンクがシャッターをチャージする構造になっている。この状態で巻き上げを試みたところ、このS字カムの最大変位点付近で巻き上げが重たくなっていると確認した。結局、巻き上げを軽くするためにはこのS字カムのコバの摩擦係数を低減する必要がある。ネット上を眺めていると鉛筆粉が摩擦低減に有効という意見もあったので、今回実践してみたところ、「若干軽くなったかな」程度でした。つまり、あまり効かない…。根本的な解決法としてはS字カムをステンレス材で作り直してコバは鏡面仕上げにする等、ちょっと手間を掛けないとダメそう…。また、Penは巻き上げ不良(巻き上げたつもりでも巻き上げ出来てない)という現象もあるけれど、やっぱりこのS字カムが原因(磨り減ってカムの必要変位量に達していない)ではないかと推測する。今回は、ごめんなさいorz

以上、Pen S 3.5 の分解修理は敗北の結果に終わりました。チャンチャン

おまけ(S字カムの下はいかに!?)















Olympus Pen S 3.5 の分解修理3(シャッター系の洗浄)


 今回、巻き上げが重たいのはシャッター系がいけないのではないかと思って、分解修理に取り掛かっております。はてさて、良くなるのでしょうか!?



上の写真からレンズ・絞りブロックを取り外すとこんな感じになります。
 中央にある真鍮製のリングを外す必要があります。けがき用コンパスの先端をグラインダーで適当に削ったレンチでひねります。ここもやっぱり少し緩めたら後は爪楊枝など、部品を傷つけないやわらかいもので緩めていくと安全です。

 花形ねじです(!花形ねじというのかすらわかりませんが)カメラの修理以外でわたしは見たことがありません…。花びらの間に回転止めの小さなすりわりねじがあるので180°ひねって、花びらも外します。
 シャッター系現る。
 スロー(?)ガバナを取り外す。スロー以外も制御してるんだよね?ねじを二本外すだけでポコリと外れる。思ったより簡単。
古いカメラはこんなねじとバネの塊でシャッタースピードを制御している。よくこんなものを考えたものです。すんばらしい。

シャッター羽ともどもベンジン浴。これで、これでよくなるはず!と思ってたけれども…。














ナイフのほうも実は進んでます。カメラネタがすんでから行きます!

2012年12月26日水曜日

Olympus Pen S 3.5 の分解修理2(レンズユニットの取り出しまで)

 
トップカバーを外すとシャッターボタンがコロリンと…。組立が大変な設計です(^^;)そういえば、今回の分解修理はフィルム巻き上げが異常に重たいことに対するものです!
 
 
レンズボード(に似たただの板)を外す。
 そして背面からシャッターのすぐそばにあるすりわりねじ4本を外す。奥まっててドライバーを入れにくい…。組立大変だったろうな。ところで、「すりわりねじ」の「すりわり」ってなんなんだろう…。擦って割ったねじだからすりわり?
 シャッターチャージへ繋がるばねを外すと…
 コロリンと外れてくる。
 レンズユニットを裏から見るとこんな感じ。3本見えるすり割りねじを外すと、
 こんな風にシャッター羽にアクセスできる。ばらっばらになるので、はじめに写真を撮っておくことをお勧めします。
 距離リングを外すにはこのすりわりねじ。一応位置がわかるように写真なりを撮っておくことをすすめるけれど、たぶん最終的にはピント調整が必要になる。今回はぽろっと外れて…


しまいました。
 

2012年12月22日土曜日

Olympus Pen S 3.5 の分解修理1(敗北へのプロローグ)


オリンパス ペンS3.5の分解修理の方法を書いてみる。
既にあちこちに修理例があるので、そっちを見てから作業にあたることをお勧めします。

素人寫眞機修理工房←掲載例の数が半端でないです

そして、自信がない人はプロにお願いすることをお勧めします。既に新規生産されていないもので見かたによっては文化財ともいえます。破壊は避けたいところです。
また、自分でやるにしても自己責任で。

ちなみに今回トライする個体の不調ポイントは巻き上げが異常に重たいという点です。
シャッター系がいけないのかと思って作業を開始。のちに…

さて、早速特殊工具が必要になります。

こんなやつ。貧乏カニ目回し。何に使うのかというと…。
 こんなところ。フィルムカウンター。ここがねじになっている。確か逆ねじなので普段のねじとは逆に占める方向(時計回り)にねじる。ねじが緩むまではカニ目回しで回し、その後は爪楊枝などやわらかいもので緩めるのがオススメ。






トップカバーを外すには、アクセサリシューの下にある隠しねじを外す必要あり。ちょっとコツが必要で、前方の引っ掛かりをマイナスドライバーを用いて横から外して(写真参照)、更にもう一本のマイナスドライバーで後ろにずらすといい具合だった。



こんな風に出てくる。「85」と書かれてるけど、何か意味があったはず…「Pen」は人気の高いカメラで色々調査してる人がいてWebにまとめてる人がいるので、ぜひチェックしてみてください。


巻き上げノブ系を外すにはここにドライバーなど、軸を差し込んで巻き上げノブをひねれば外れます。
 
 
なんだか写真UP画面の調子が今一つなので、今日はこんなところで。
あ、貼り革を外す方法!
貼り革の端にエタノールを注いでしばらくすれば外れやすくなるので、そこを引っ張って外しました!
 
ではでは…
 
 

2012年12月20日木曜日

フィクスドナイフの製作5 ヒルト製作


特別なテクニックは使ってないのであんまりおもしろくないです(^^;)


NS材をサクッと切ります。軟らかいんだけど、厚材は切断に時間がかかる。切断時間=(材料の厚み×長さ) ÷(荷重×食い込み量[荷重に比例する定数になる?]×サイクル)?NS材は確か幅が14mm。1mm材の14倍の時間がかかる計算。力を入れるか、食い込みの良い刃を使うか、必死で前後させるかしなければ時間がかかっちゃう。
 このNS材はD2鋼と同じく長期在庫品。鉛筆でけがきを入れる。結構アバウト。
 中心にけがき線を入れる。けがきにカッターを使うのがお気に入り。
 けがきに沿ってポンチを打ち2.9mmのドリルで穴をあけ、弓鋸で切断した。2.9mmのドリルは手近にあったので使ったのだけれども、完成品の溝幅は4mm。3mmのドリルを使うと両サイドには0.5mmの削り代しか残らない。今回は適当にやったけど、よく考えるとそこそこシビア。
狭い溝の削りは難儀する。薄いヤスリ(切れない…)から徐々に厚みのあるヤスリに変えて削らないといけないってのは面倒。フライス盤がほしくなるけど、このためだけに設備するってのもなんとも(^^;)最後、ダイヤヤスリで目通しをしてる最中に雨が降ってきて作業終了orz。








3inドロップド 合計作業時間 19h
切り出し1h
外形研削3h+1.5h
ブレード研削1.5h+8.0+2.0h
ヒルト製作2h


こんなこともしてました。これはまた次回。


2012年12月13日木曜日

カメラ機材の紹介

 Nikon F3とNew Nikkor 50mm f2

本日は写真ネタ。
写真教室(暗室教室)に通うことになりました。これを言い訳にいろんな人にポートレート写真を撮らせてもらうのだ!

さて、写真の腕は未熟ながらカメラだけはたくさん持っているw

一発目はニコンF3。手持ちのフィルムカメラの中では高いほう。とはいえ最近のフィルムカメラは高くない。レンズなんか500円ジャンクの分解修理品。さらに絞りを連動させる溝(Ai方式ですらない…)が掘られていないので、マスキングテープで連動させている(汗)。こんなもんでも、まあ使えてます。


次はSIGMA DP1。このカメラは時々画像を貼ってると思います(^^) コンパクトで画質がいいので、真面目に、目立たず、サクッと撮りたいときに重宝します。Foveonという特殊なセンサーを使ってるため当たった時の画質が素晴らしい!外した時は…。動作がのろのろなのも、あばたもえくぼってことで。
 これはSONY NEX-3。DP1が換算28mmの固定画角なので、ズームのできる、さくっと撮れるミラーレスも。中古品なのでこれもお安く。画質はぼちぼち、レスポンスもぼちぼち。
 これらはライカ3fとレオタックス。60~50年前のカメラ。当時価格からすると超高級品で、ライカ+レンズの金額で土地付き二階建ての一軒家が買えたらしい。ライカのほうはジャンクボディーで、レオタックスはレンズ付き・箱入り完品だったけれど、どちらも諭吉さん2人もかかってない。いい時代ですw
 ライカ(Lマウント用)のレンズ、ズマリット5cm f1.5。フルサイズ、絞り解放で使うとぐるぐるボケが派手だけど、マウントアダプタを付けてNEXなんかで撮影するとわりあいまともに写る。画面が白っぽくなるのも「味」って感じがする。(けれども、デジタルはやっぱりデジタルのレンズで撮ったほうが楽しいかなあ)ちなみにこれは叔父さんからの頂き物。叔父さんありがとう!
 最後は満身創痍のOlympusのPen S 3.5。こいつはフィルムの巻き上げが異常に硬いという不具合を抱えてます…。ヘリコイドの抜き取りにビビっていったん作業停止中。修理再開せねば。Penシリーズはご存じのとおり「ハーフ判」のカメラ。
全員集合の図。全員といいつつ、実はまだ段ボールの中にあんなカメラやこんなカメラが眠ってます。その子たちはまた今度…。あ、ちなみに眠ってる子たちもジャンクとその修理品がほとんど(^^;)