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2012年8月31日金曜日

スリップジョイントナイフ スプリング疲労強度の設計検討

詳しくは以前二回にわたって検討しているので今回はささっと。

(以前考えた時のプロセスを知りたい方は以下の二記事にて)
ロックスプリング 疲労破壊についての考察
ロックスプリング 疲労破壊についての考察2


σ=My/I

σ:応力
M:曲げモーメント(下の式で求まります)
y:基準軸からの距離(梁の厚みの半分よって、スプリング厚2.35÷2=1.175mm)
I:断面二次モーメント(梁の計算サイトより3.24N/mm^4 )

M=FL

M:曲げモーメント
L:長さ(梁の始点から荷重点までのキョリ48.5mm)
F:荷重(最少 20N 最大 40N)
※最少荷重はブレードオープン状態、最大はブレード閉じかけ状態の荷重にしてます。

以上の式を使います。


Mmax=40×48.5=1940Nmm
σmax=1940×1.175/3.24=703MPa

Mmin=20×48.5=970Nmm
σmin=970×1.175/3.24=352MPa


この二つを使って、次は応力振幅σaを求めます
σa=(σmax-σmin)/2で求まるので、
σa=(703-352)/2=176MPa

次は平均応力σm
σm=(σmax+σmin)/2で求まるので
σm=(703+352)/2=527MPa

お!これは大丈夫そうだ!
一応グラフにプロット。



三角に入ってるので、これでいけそうです(^^)

スプリング厚さが2.35と厚めであったのがOKラインに入ってきた要因と思われる。
断面二次モーメントが応力算出の分母にくる。断面二次モーメントは縦方向の寸法が大きいほど大きくなる≒発生応力が小さくなるということっぽい。



あー、JKGショーにブツを送付しないといけないけど、刃を研いでいない…。刃研ぎって苦手だ。

2012年8月30日木曜日

FUJINON L 1:2.8 f=5cm の作例

SONY NEX-3 FUJINON L 1:2.8 f=5cm 作例 以下すべて絞り解放
 
撮影してみたので、作例をUP。長辺800pixelにリサイズのみ。
にらの花にピントを置いた。拡大観察すると花の周りににじみが出ている。まあ、そんなこともある。後ボケはちょっと硬い感じがする。
 
 
 
同じくにらの花にピント。前ボケはやわらかい。
親戚のおじさん曰く「マゼンタがよく出る」って言ってた気がする。確かに赤の発色は良い。エンブレム部分に少し色ずれ…?ブドウの木が車に轢かれているのはご愛嬌(^^;)
微妙にグルグルボケ感がある。まあ、ズマリットの解放に比べたらかわいいもの(笑)いや、ズマリットはf=1.5だから、もうちょっと頑張らないといけないのかも…

写真をクリックするとピクセル等倍の画像が見られるはず。絞り解放の無限遠でここまで解像する。良いと思います。(実はこのレンズ、微妙にオーバーインフらしい…)
 

発色は写るんです的というべきか、フジのネガフィルム的というか、そんな感じ。50年以上も前の時点でフジフィルムの色に対する方向性が定まっていたのではないかという思いを抱かせる。
 
簡単に撮影してみて思ったのは、「ちゃんと写る!」。2012年時点で約51~54年前のレンズだけど、ちゃんと使えます。E 16mm f2.8に爪の垢を煎じて飲ませて…やりたいけれども、当時価格を考えるとそこまではかわいそうかな(^^;) 
 
 
 
 

2012年8月28日火曜日

スリップジョイントナイフ 寸法の設計検討

初期テンション用の曲率の付け方


a≒bとなるようにしました。
これはどういう意味かというと、初期テンションの2倍の荷重を加えることでアクションするという意味になります。たぶん…
図面上の測定値は
a=1.25
b=1.13
となっています。ちょっとずれてる(^^;)




次はスプリング長さc、スプリング幅d、あ、eはe=bで既出だ…
c=48.5
d=2.35
e=b=1.13
鋼材の厚み
t=3

c の長さが中途半端になってるには理由があります。スリップジョイントナイフ、よくよく考えると、オープン時とクローズ時で荷重が微妙に変わります。
・オープンするとき
 タングはスプリングの前方を押し上げることになる≒長い梁を曲げる=アクションは柔らかい
・クローズするとき
 タングはスプリング後方を押し上げることになる≒短い梁を曲げる=アクションは硬い
とはいえ、最終的にスプリングに最大のストレスがかかるのはスプリングの変位が最も大きくなる点(一枚目の画像にあるようなブレード位置)です。よってc のようになっています。



さて、これくらいデータがあると荷重のシミュレーションができます。
らくちん設計.comを使用したら簡単。
http://rakutin.himegimi.jp/tawami-katamoti-01top.html

支持方法:片持ち・集中荷重
断面形状:中実矩形
比重:ステンレス
ヤング率:ステンレス
L=c=48.5
P=?
W=t=3
H=d=2.35
合計たわみδ>a+b=2.38

となるようなPを求めると約40Nとなる。
さらに、


ピボットからの距離
f=4.6
g=51

となる。ブレード突起先端にかかる荷重をてこ比を使って考えると

f/g×P=4.6/51×40=3.6N

これがアクションに必要な荷重となる。はず。
ざっくり360g。ちょっとゆるいかなあ。
絵を見るだけで「ゆるい」と分かるとはデビルさん、やるなあw

繰り返しますが、この検討は机上のみのものであって、正解かどうかは不明です。
良い具合にいかなくても一切責任は取れません…。

次は疲労破壊について、大丈夫そうか考えてみる。
ヤバそうな香りが漂っている…

LeotaxT2(レオタックスT2)とFUJINON L 1:2.8 f=5cm

珍品、ゲットだぜ。

こいつは、ライカではないんです。Leotaxといわれる国産ライカコピーの一つ。詳しくはググってください(^^;)
今日、帰りに寄ったカメラ屋さんでいつもと違う輝きを放つ一台があった。バルナック型ライカかと思ったらLeotaxと!

このレオタックス。造りが良いです。以前購入したライカ3fよりもずっと良い。つまみ類の旋削痕がキラキラ光っている。めっきの質もよい。もちろん、ライカも生産時期によってはGOODな造りなものもあるらしい。 シャッタースピードは1~1/500まで。フィルムは感度が低いしラティチュードも広いので実用に耐えそう。そして、このカメラ、ボディも珍しいといえば珍しいけれど…
より珍しいのはレンズ。このフジノンレンズは通算1000~2000個ほどしか生産されなかったらしい。性能も良いらしい。今度NEX-3に付けて作例UPします。実は以前親戚のおじさんに触らせてもらったレンズと同一品っぽい。やるなおじさん…。そして、このレンズも珍しいといえば珍しいのだけれど…それはまた後日。











写真全てNEX-3 18-55mm にて撮影

2012年8月26日日曜日

1万hit御礼

開設約200日。50hit/dayとなりますが、リアル世界で一日50人の人に注目してもらえるって、滅多にないことです。
ありがたや、ありがたや、でございます。

残念ながら今回特別に提供できるものはありません(笑)
引き続き、ナイフや雑多なことについて読んでやっていただけたらと思いますm( _ _ )m

スリップジョイントナイフ 形状の設計検討

スクリーンキャプチャ あれ、画像が粗い…
 
こんな感じです。イラストレータに昨日のざっくり図面を載せて、そのうえでラインを起こす。今回気を付けたのは…
 
 
 
こんな感じです。
もちろん!初めてのスリップジョイントだから本当に正しいかどうかは不明です(^^;)
ピン位置の○が小さくなってるのは理由があります。ペーパーパターンとして使うので、ポンチングしやすいようにしています。小さすぎても見えなくて困ります。
この時点でスプリングの背中側はハンドルよりも0.2mmほどせり出させています。ブレイドをセットした時、どんなふうになるかわかりません。プラスに振っておかないと凹まれた時に自分が凹みます。また、ハーフストップ時にスプリングがフラットになるよう、ブレードタングも正方形から微妙にねじってます。ものすご~く、微妙ですけど(^^;)
スプリングにどれだけの曲率を付けたのかは、長さ・太さの設計と合わせてまた後日(まだ設変の可能性もありです^^;)。
 
 
 
 
 
 
キャプチャ荒いなあ…

KNPSモデル、クローズ・オープンの予想図。

手書き図面から変更してロングボルスターにしています。
合わせてボルスターに3本線のファイルワーク(実際はsaw workになりそう)を入れてみようかな。

このナイフ、はじめはモチーフの鋼材を見てて「クイルナイフなんてカッコイイな~」って思ってたんだけど、日本人、羽ペンなんて使わんなあと思って(^^;)鉛筆削りになったというオチです。完成したらいいな。







2012年8月24日金曜日

NEXTモデルの設計

スクリーンキャプチャ  ModelName : 1.5in KN Pencil Sharpner



先日のモチーフをもとした、ざっくりの設計図。プレード先端の突起が特徴。これがオープン時の取っ手になる。ネイルマークは無し。
ユーティリティの時はざっくり鉛筆でデザインしてスキャナで読み込み、イラストレータでラインを起こしてパターンを作るってプロセスで製作。今回もその予定。R1308は写真からパターンを起こした。

モデル名のKNは何かって?KeNtochuの略です。半分本当(^^;)こんな形状のブレードは今まで見たことないので名前を付けても許される…はず。

この時点で
・一般の人が見ても「キレイ!」って思うもの
・一般の人が見て「アブナそう…」って思われないもの
という目標の達成・未達成が判断できる。ハンドル材はMOPの予定。MOPの力で「キレイ!」になってくれるという予想(^^;)ブレードも突き刺しに不適な形状なので「アブナそう…」って思われないはず。ブレード先端の突起が怖いかなあ。
そして、
・ブレードの平面性と切れ目のないヘアラインの実現
という目標を達成しやすいブレード形状。なので、完璧を…目指します。言っちゃった…



どうでもいい話ですが、ミラーマンのテーマソング、けっこうエグい歌詞ですね。

2012年8月23日木曜日

朝焼け

SONY α77 DT 4-5.6/55-200 SAM 撮れたてほやほや

変な時間に寝て、変な時間に起きてしまったので撮れてしまったw
こんなに焼けてたのは3分ほど。すぐに白くなってしまった。

今日も一日がんばろう!

2012年8月21日火曜日

NEXT品のモチーフ

Panasonic FX35 次作のモチーフになった鋼材

作業できていないので持ちネタから…

全長55mmほどの小さな鋼材。幅は10mmもないのでこの鋼材でナイフを作るのは難しい。この鋼材を見てて面白い形のナイフが思い浮かんだので、ここから図面を起こしてみた。



ところで、昨日の容量問題、Bloggerの問題なのか、他にPicasaを使っているのがいけないのかわからないけれども、やっぱり1GBまでしか画像をブログに使えないと判明。ただ、800×800ピクセル以下の画像であれば1GBの容量に関係なくアップロードできるらしいということも判明。リサイズが手間だけど、しょうがない。


2012年8月20日月曜日

バイク大好き

CanoScan (型番忘れ…) Suzuki Bandit 250V

ものずきさんのところでバイクに食いつく人多数とみて掲載(笑)


もう手元にはないんだけど、HDD内に眠ってたファイルを探してみた。
いやあ、かっこよいwいろんな旅に連れ出してもらったバイクです(^^)





同じフォルダに入ってた設計図。
いやあ、なかなか良い設計ではないか!?2006年のスキャンらしい。
当時は加工技術が無く挫折した模様。

あれ、ここまで画像をあげたところで



エラー。保存容量が足りません。現在、写真の保存容量 1 GB を 100% 使用しています。保存容量をアップグレード
写真は Picasa ウェブ アルバム アカウントに保存され、写真用の 1 GB の無料の保存容量にカウントされます。購入した追加の保存容量は複数の Google サービスで共有され、無料の保存容量にプラスされます。詳細




なんて表示が…。
画像をあげるには素直にお金を払うしかないのか!?












2012年8月19日日曜日

R1308モデルの反省と次作の目標

Panasonic FX35 本日の作品

なんだかよくわからないけれども(?)作ってみた。かげたがねと刀刃の使い方が重要かつ難しい…



R1308の振り返りをしておく。
・極薄モデルの製作→成功(最厚8.9mm。目標は8.6~11mm)
・ばねの数値設計→リリース力未測定(汗)ショーから戻ってからに…(設計値は25N)
・ばねの疲労破壊設計→これから使ってみないと分からない

これからの課題。
・ブレードの平面性
・ヘアラインの質(ブレード面、スプリング・エンドタング含む)
・ハンドル面の仕上げ精度(ピン、パイプの処理)
・予想作業工数からの遅延(目標50hに対し実績約80h)


次作の目標も書いておこう
・一般の人が見ても「キレイ!」って思うもの
・一般の人が見て「アブナそう…」って思われないもの
・スリップジョイントナイフの設計・製作手法の開発
・ブレードの平面性と切れ目のないヘアラインの実現
・ハンドルの仕上げ精度の向上
・予想作業工数以内での製作
・MOPの加工方法の開発



あ、次作に入る前にティザーってたやつも作ります(^^;)



そして、誰かやってくれないかなーって思ってること
・ジグドボーンの製作手法の開発レポート
・オリジナルロックの開発・製作過程のレポート



ちゃんちゃん

2012年8月15日水曜日

R1308モデル完成。これが今の実力。

Panasonic FX35 R1308モデル 完成

結局#2000(耐水Pのオイル研ぎ)までで完成とします。イマ一つな造形のハンドルに無駄に光沢があると安っぽく(ま、安いけど…)見えてしまいそうなのでここで切り上げ。

手前ミソながら、テーブルとかに、ぽろっと転がしてる時の雰囲気は悪くないですw

が、しかし。細部に目をやるとブレードの研削技術の不十分さ、ハンドルの磨きモレ(モレというよりも磨く技術がないというべきか…。ハンドルエンド、球面になるべきところがなってない点や、他にもボルスター・ピンのヘアのイマ一つな仕上がりなど)、ロックアクションにも「もう一歩」感がある。

一応JKGショー用の写真も撮影。応募用の写真は載せないけど、おまけカットから掲載。以前の作ったモデル(ブレード形状がユーティリティ風なので以下ユーティリティ)よりも撮影が難しかった。特にブレードの仕上げがよろしくない。ユーティリティモデルは面積が狭いので何とか見れたけど、R1308は光線具合によって全然ヘアになってないのがバレる(汗)

ゴタクは必要ないですね。MONO消しゴム(寸法 約40×20×10mm)との比較でこんな感じ。












通算作業時間は約79hでした。

ところで、ショーに出す写真のサイズってサービスサイズ?L?2L?A4はデカいか…

2012年8月13日月曜日

R1308モデルの仕上げ パート5

 Panasonic FX35 昨日に引き続きボルスター~ハンドルの研磨

ボルスター&ハンドルは#400or#800(のオイル)で仕上げる予定。#400(空研ぎペーパー)のオイル研ぎ、ハンドルは#1200(耐水ペーパー)のオイル研ぎで。確か#800、#1200(ともに耐水P)のオイル研ぎでボルスターを磨くと梨地っぽくなった気がする。なった。

SUS410は横着をして番手を飛ばすと一発で分かる磨き傷が残ると判明。#60→#100とするところ#60→#230とした場合、黒く、深い傷がのこってしまった。ブラスほどにはやわらかくないのね。

ロックバーピンを削る。精密ヤスリで可能な限りウッドとツラを合わせたいけど結構難しい。 付近には削れてしまった部分も…。ペーパーでリカバーの予定。










分かりにくいけれどこんな感じで磨いております。台上にあるスプレーは15年もののキンチョール。虫よけでなく殺虫剤なのがワイルドだぜ~。













暗くなって作業を始めたので写真ブレブレ。

ここまで通算約75h



この日(11日)は気づかずに作業をしていたが、実は38度の熱があったと判明w
昨日は39度になってしまい…
今日は熱はなかったもののヘロヘロ。

でも作業(笑)

後はハンドルの艶出!っところまで到達。
あれ、亜麻仁オイル研ぎしたならツヤ出てんじゃないの?って思うところだけど(なっててほしかった…)、#1200では今一つな感じ。ハンドル内に入った亜麻仁油とそれが硬化したガム状物質を落とすのにキャブクリーナーを吹いた(ワイルドだろ~)のも影響してるかも。甘いにおいで、超速乾性で、とっても体に悪そうなスプレーだけど、自分のナイフだから怒られない(笑)プロは…ハンドル内に汚れを入れない作業方法をとってるんだろうな。
ハンドル内にオイルを入れないためには、オイル研ぎをするときペーパーにオイルをつけすぎず、オイルと切り粉がペースト状になる程度に抑えたら作業しやすいように感じた。

ここまで通算約77.5

2012年8月10日金曜日

R1308モデルの仕上げ パート4(ボルスター・ピン問題について)

 Panasonic FX35 フル防御からスタート

取りあえず先日叩いておいたやつを削ってみようと思う。


ざっくり削ってみたらスがはいってなかった!ラッキーw (ただ組織に差があるので…材質の違いか、成型方法の違いからか)
 ボルスターの磨きにかかる。#100のペーパーを短冊に切ったものをピンと張って左右に動かす。ハンドルのウッド部を傷つけないように・削らないようにクランプ時に木片でガード。この段階から亜麻仁オイル研ぎ。ステンはやっぱり固い…。磨き代があまり残ってないので結構ギリギリ。もう少し余裕をもって作っとけばよかったかも。

#240のオイル研ぎでこのくらいまでになる。って、写真だときれいに見えるんだけど、現物は結構磨きむらがある。













ボルスターとピボットピンのかしめは難しい。ここからは次回への備忘録的に、つれづれ的に…

・しっかりかしめ無いとスが入る
・かしめすぎるとアクションが硬くなる

こんな二律背反が起こるわけで…

ピボットピンがステンφ3の時の長さは必要寸法+0.8~1.0(片側値)では短いかもしれない。
ステンφ3の時は+1.3位(片側)かなあ。NSやブラスの場合は+0.8~1.0でも良いかも。

3mm鋼材を挟んでかしめるのはアリっぽい。ただジャスト3mmよりは少しプラス側のほうがよさそうなので、鋼材にテープなどを貼り付けて厚みを増しておいたほうがよさそう。

今確認すると山本さんは0.1のステンプレートをスペーサーとしてクローズ状態でかしめている様子。今回はケチってアルミ缶スペーサーだったのがいけなかったのかなあ…

以上は次回(あるのか!?)の検討課題になりそう。



ここまで通算74.5h

2012年8月9日木曜日

R1308モデルの仕上げ パート3 (仕上がらない!)

Panasonic FX 35 問題多発

色々おこりました(笑)

まずは前回からの続きでかしめの準備
余ってた3mmの鋼材を挟んで…

レールのきれっぱしを金床としてハンマーでたたいてみた。 なんでこんなのがあるんだろ…
 かしめた結果。ここに至るまでにピボットピンは片側2mmの飛び出しは長いと判断し、片側1mm弱に切断。先人の知恵は正しい…。合わせてエンドタングのピン・パイプも切断して叩いておいた。
 が、しかし、ピンの頭を削ってみたら…ピンとボルスターの間にスが入ってて、きれいにかしめられていないと判明。アクションはそれなりにいいんだけど、やっぱり見栄えも大切。リトライ。
 ピボットピンを抜く(!)ピンのセンターにポンチを打ち、1.5mmのドリルで穴をあけ、そこから一回り細いピンでたたいていく。ピボットピンをサクサクッと作ってもう一度かしめに挑戦するのだけれど…
 今度はかしめ用スペーサーを差し込んで叩いてみる。材料はビールの空き缶。
抜こうとしてちぎれる(涙)結構しっかりかしめられていたw
















ギコギコしてたら、ちぎれたビール缶は出てきた。けどアクションがゆるゆるだったので3mm鋼材を挟んでさらにかしめる。この段階でビール缶スペーサーは入らなかった。











で、ここでカシメすぎたorz
ガッキンガッキンのゴッキンゴッキンなアクション(^^;)








黒檀のくさびを作って打ち込んでみたもののやっぱり渋かった。











アクションの激渋問題の解決策、ジェスホーンだかロンレイクだかはとにかくギコギコ、って聞いたのでマネしたけれども、焼付くというか、かじるというか、よくない感じ。黒檀くさびも入口は広がるものの奥側(ロックバー側)が締まってしまう…


どうしようかと考え中です。何かいい方策、あったら教えてくださいm( _ _ )m

追記 ブレードを半クローズ状態にして3mmの鋼材をロック部に差し込んでグギグギとこじったら(おいおい^^;)ある程度解消しました。
後はボルスターとピンの間のスがなければばっちりなんですが、やっぱり叩くしかないのかな…


ここまで通算約74h

2012年8月8日水曜日

R1308モデルの仕上げ パート2

Panasonic FX35 オフ会以降製作意欲がUP中。

いろんな人にナイフを見てもらってびっくりするくらい褒めていただいて、ものすごくうれしかったです(笑)
一方でギアフォールダーやロストワックスのヒルト・ポメル、素晴らしい造形のハンドル、隙のない仕上げ等…ここまでできるのか!って思うことも多く、とても刺激になりました。それが意欲をくすぐってる模様です。

この勢いでサクサクッと完成させちゃいましょう。




必要箇所を磨きあげておこう。
たぶんこんな感じ。
組み上げる前に各部寸法の記録。
・タング厚さ2.99mm
・タング(キックあたり)厚さ2.87mm
・ブッシュ厚さ2.99mm
・ロックバー(前方)厚さ2.98mm
・ロックバー(中央)厚さ3.01mm
・ロックバー(後方)厚さ2.98mm
・エンドタング厚さ3.03mm

・スプリング長さ55.97mm
・スプリング厚さ1.4~1.6mm
・ロックバーピボット-スプリング始点距離5mm


厚みは全体的にほぼ3.00mmあたり。
段付きタングにして片側0.06mmのスキができる計算になるけれど、0.06は少ないかなあと感じております…。次回は片側0.1くらいにしようかな。またブッシュ厚=タング厚となっているのはブレード先端を持ってピボット軸方向に力を加えたときのガタをなくす目的。と、いうかそうなるとブッシュは必要なかったかもしれない。ガタをなくすにはやっぱり面接触が必要なわけで、タングとハンドルをタッチさせないといけない、はず。これもオフ会で得た知見。やっぱり実際に見てもらったり見せてもらったりって大切だ。




ロック部。ピンはこの後切断した。アッシー品+片側2mmにする。山本さん方式だと片側+0.8となっている…。まあ、良しとしよう(^^;)
ハンドルの内側可動部のカドはカッターで糸面取り。意味があるのかないのかはわからない(^^;)ロックバーを動かした時のジョリジョリ感を軽減できることを期待して!
ハンドルはこの面以外を仕上げとかないと、これ以降に磨くのは難しい…。
まずはソングホールとソングホール下のピンを固定する。わたしは叩かない派ですやっぱり叩きそうな気がしてます(8/9)接着剤を付けて押し込んどく。
ここで、失敗に気付いたあなた、その通りです。ピボット周辺に油を吹いてなかったのです(汗)半分バラしながらこんな油をスプレーしました。焦って作業したので写真はなし(^^;)シリコンスプレー以外で適切な油をご存じの方、教えてくださいm( _ _ )m


今できてるのはここまで。エンドタングのパイプとピンの切断、ピボットピンのカシメ、ハンドルの仕上げで完成の予定。今週中に完成か!?


ここまで通算約70h



そういえば、モデル名称について。
レミントンのウッドハンドルは末尾番号が「8」っぽいと判明したので今後はR1308モデルとしていきます。「それ違う!」とかあればコメントいただけたらと思いますm( _ _ )m